網走にある能取湖の湖畔は、9月になると燃えるような真紅に染まります。正体は「サンゴ草」と呼ばれる草で、水辺一面を赤い絨毯のように覆い尽くす光景は、北海道でも屈指の絶景です。
サンゴ草を見に行こうと計画している方の多くは、
「いつ行けば一番赤いのか」
「見頃を外したくない」
という思いを抱えているはずです。サンゴ草の見頃は短く、しかも年によって色づきのタイミングが動きます。旅程と宿を決めるには、時期の読み方を知っておくことが欠かせません。
この記事では、見頃を外さない時期の考え方から、時間帯ごとの赤の見え方、撮影のコツ、風の強い湖畔の服装、アクセスやモデルコースまで、計画にそのまま使える情報を詳しくお届けします。
【2026年現在】能取湖サンゴ草の状況
現在の状況(2026年9月9日)
見頃
最新情報を確認して随時更新中
最終確認日:2026年9月9日 16:00
確認元:網走市観光課公式Instagram
更新方法:公式発表・SNS投稿を確認し手動で更新
次回更新予定:公式発表があり次第更新
能取湖のサンゴ草は、例年8月下旬から色づき始め、9月中旬から下旬にかけて最も赤くなります。この時期に、湖畔一面が深紅の絨毯へと変わります。
色づきの進み方を段階で知る
サンゴ草は、段階を追って赤みを増していきます。どの段階かで景色の印象が変わります。以下は例年の目安です。
| 時期の目安 | 色づきの様子 | 見え方 |
|---|---|---|
| 8月下旬 | 緑から赤みが差し始める | 緑と赤が混ざる |
| 9月中旬〜下旬 | 全体が深紅に染まる | 真っ赤な絨毯の最盛期 |
| 9月下旬以降 | 色あせ・終盤へ | 落ち着いた赤 |
ライブカメラはない
能取湖畔のサンゴ草群落地には、リアルタイムで確認できるライブカメラが設置されていません。
網走市観光公式サイトやSNSで情報を確認するか、その年の気候で見頃時期を見極めるのがおすすめです。
今年の見頃を読む方法
色づきのスピードは、気温の下がり方と日照に左右されます。
朝晩の冷え込みが早い年は、色づきも早まる
残暑が長引くと、見頃が後ろにずれ込む
「9月中旬なら確実」と決めつけず、直近の気温の動きも意識すると、狙いを外しにくくなります。旅程を組む前に、色づきの進み具合を確認しておくのが安心です。
能取湖さんご草まつりの楽しみ方
サンゴ草の見頃に合わせて、「能取湖さんご草まつり」が開催されます。赤い絶景とあわせて、地元ならではの味覚やイベントを楽しめる機会です。旅程に組み込むと、より思い出深い旅になります。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 開催期間 | 2026年9月12日(土)〜9月13日(日) |
| 開催時間 | 9:00〜15:00 |
| 料金 | 無料 |
| 場所 | 能取湖畔・卯原内園地(北海道網走市卯原内60-23) |
会場では、ホタテの早剥き大会や野菜の重さを当てるゲームなど、地域色豊かな催しが行われます。
焼き台コーナーでは、ホタテやツブをその場で焼いて味わえるのも魅力です。
能取湖サンゴ草へのアクセスと駐車場
卯原内サンゴ草群落地へのアクセスは、事前に把握しておくと当日がスムーズです。公共交通の便が限られるため、車での移動が基本になります。
網走から車でのアクセスが便利
車の場合、JR網走駅から国道238号を常呂方面へ約15分ほどです。
バスなら、網走駅から網走バスの常呂・サロマ湖方面行きに乗り、「サンゴ草入口」で下車して徒歩数分です。
バスは本数が限られるので、時刻表の確認が欠かせません。
駐車場は無料
駐車場は、会場近くに無料で約200台分が用意されています。
ただし、見頃の週末は午前中から混み合い、満車になることもあります。ゆったり楽しむなら、午前の早い時間の到着がおすすめです。
道外や遠方から訪れるなら、レンタカーを使うと周辺観光もあわせて回れます。
能取湖のサンゴ草とは?緑から真紅に変わる不思議な草
サンゴ草の正式な名前は、アッケシソウといいます。塩分を含む湿地に育つ、高さ15センチから30センチほどの一年草です。海のサンゴに似た姿から、サンゴ草と呼ばれるようになりました。
「サンゴ草」の正体
アッケシソウは、葉を持たない珍しい草です。夏のあいだは瑞々しい緑色をしていますが、秋が深まると全体が真っ赤に色づきます。
網走市卯原内(うばらない)の群落は、約3.8ヘクタールという日本最大級の規模を誇ります。「日本一のサンゴ草群生地」として知られ、赤く染まった湿地と青い湖のコントラストは圧巻です。
環境省のレッドリストに掲載された貴重な植物でもあります。
一度は消えかけた群落が復活した背景
かつて卯原内のサンゴ草は、生育不良で群生地が減少していた時期がありました。
その後、再整備や地域の人々による保護育成が進められました。その努力が実り、2015年に群生地の復活が宣言されています。
今の赤い絨毯は、地域の人々が守り育ててきた景色でもあります。
木製遊歩道からの見え方
卯原内の群落地には、木製の遊歩道が整備されています。この木道があることで、赤い絨毯の中を歩きながら鑑賞できるのが大きな魅力です。
歩く場所によって見え方が変わります。
木道からは、サンゴ草の群落を間近に見下ろせます。足元に広がる赤の質感や、一本一本の姿まで観察できます。
一方で、木道の先や湖側に視線を向けると、赤い絨毯と湖面が一続きに広がる眺めを楽しめます。近くで見る迫力と、遠くまで見渡す広がり。両方を味わえるのが、この群落地の魅力です。
木道の上からの鑑賞になるため、群落の中まで立ち入らないよう、マナーを守って歩きましょう。
能取湖サンゴ草の時間帯で変わる赤の見え方
同じサンゴ草でも、訪れる時間帯によって見え方が変わります。光の向きや空の色が、赤の鮮やかさを左右するためです。狙う景色に合わせて時間を選ぶと、満足度が上がります。
まずは、時間帯ごとの特徴を押さえておきましょう。
午前は青空と赤のコントラストが最高
晴れた日の午前は、サンゴ草の赤がもっとも映える時間帯です。順光で光が当たり、真っ赤な絨毯と青い空、青い湖のコントラストが際立ちます。
人も比較的少なく、木道をゆっくり歩けます。写真を狙うなら、朝の澄んだ空気の中がおすすめです。早めに着くと、駐車場にもすんなり入れます。
夕方は冷え込みと日没に注意
夕方は、西日を受けたサンゴ草がしっとりと赤く染まります。オホーツクの夕景と合わせると、また違った趣です。
ただし、北海道の秋は日没が早く、夕方は急に冷え込みます。夕景を狙うなら、防寒をしっかり整えて向かいましょう。暗くなる前に切り上げる計画も大切です。
能取湖サンゴ草の写真をきれいに撮るコツ
日本一の赤い絨毯は、写真に収めたくなる絶景です。撮り方を少し工夫すると、その迫力がぐっと伝わります。立ち位置と構図のコツを押さえておきましょう。
まずは、色を鮮やかに写す基本からです。
青空と湖面を入れて赤を引き立てる
サンゴ草の赤を際立たせるなら、青い空や湖面を画面に入れるのが効果的です。補色に近い青と赤の組み合わせが、互いを引き立て合います。
低い位置にカメラを構えると、赤い絨毯の広がりを強調できます。木道のラインを斜めに入れると、奥行きのある構図になります。晴れた日の午前は、この色のコントラストがもっとも美しく出ます。
広い景色を切り取る広角も、遠くの群落を引き寄せる望遠も、それぞれ違う表現ができます。狙いに合わせてレンズを用意しておくと、表現の幅が広がります。
オホーツクの風と冷えに備える服装・持ち物
能取湖はオホーツク海とつながる湖で、湖畔は風が強く吹くことがあります。9月とはいえ、北海道の東部は朝晩の冷え込みが本州とは段違いです。服装を誤ると、寒さで景色を楽しむ余裕を失います。
まずは、装備のポイントを押さえておきましょう。
湖畔の気候に合わせた備えです。風と寒暖差への対策が鍵になります。
- 風を通しにくい防寒アウター(湖畔は風が強い)
- 重ね着できる服(日中と朝晩の気温差が大きい)
- 歩きやすい靴(周辺はぬかるむことがある)
- 手袋や帽子(朝夕の冷えや風対策に)
- 温かい飲み物(体を内側から温める)
木道は整備されていますが、周辺の地面は湿地です。雨のあとはぬかるみやすいため、汚れてもよい歩きやすい靴が安心です。
夕方まで滞在するなら、防寒は多めに見ておきましょう。
能取湖のサンゴ草の周辺観光スポット・モデルコース
サンゴ草は生き物なので、狙った日にちょうど見頃とは限りません。「まだ緑が多かった」「もう色あせていた」ということも起こります。
そんなときも、網走周辺には楽しめる場所が豊富にあります。
周辺観光スポット
サンゴ草の見頃を外しても、能取湖の近くには魅力的なスポットが点在しています。組み合わせれば、一日を有意義に過ごせます。
- 能取岬:草原と灯台、オホーツク海の大パノラマ
- 博物館 網走監獄:歴史を体感できる人気の観光施設
- オホーツク流氷館:冬の流氷を一年中体験できる
- 道の駅 流氷街道網走:地元グルメやお土産が豊富にそろう
色づき始めの緑と赤が混ざる景色も、この時期だけのものです。見頃前後でも、周辺観光と組み合わせれば十分に満足できる旅になります。
半日コース
能取湖のサンゴ草は、周辺スポットと組み合わせると旅の充実度が増します。滞在できる時間に合わせて、無理のないプランを立てましょう。
まずは、サッと楽しむ半日コースです。
- 午前 卯原内サンゴ草群落地で赤い絨毯を散策・撮影
- 昼 道の駅流氷街道網走で食事とお土産
午前中にサンゴ草を楽しみ、周辺を軽く巡る流れです。混雑を避けやすい組み立てです。
1日コース
一日かけて、網走の見どころを巡るプランです。
- 午前 サンゴ草群落地で朝の絶景を満喫
- 昼 網走市街で食事
- 午後 網走監獄やオホーツク流氷館、能取岬をめぐる
1泊2日コース
遠方から訪れるなら、網走に宿泊してゆっくり回るのがおすすめです。
- 1日目 サンゴ草を楽しみ、網走の観光施設をめぐる
- 夜 網走市街や網走湖畔の宿に宿泊
- 2日目 サロマ湖や周辺の自然スポットへ足を延ばす
見頃のシーズンは宿が混み合うため、早めの予約が安心です。網走湖畔の温泉宿を拠点にすれば、疲れを癒やしながら旅を楽しめます。
能取湖のサンゴ草によくある質問
- 能取湖のサンゴ草の見頃はいつ?
-
能取湖のサンゴ草は例年8月下旬から色づき始め、9月中旬から下旬に最も赤くなります。気温の下がり方で前後するため、直前に色づき情報を確認するのが確実です。
- 駐車場はある?
-
会場近くに無料で約200台分あります。見頃の週末は午前中に満車になることもあるため、早めの到着がおすすめです。
- バスでも行ける?
-
網走駅から網走バスの常呂・サロマ湖方面行きでアクセスできます。本数が限られるので、時刻表を事前に確認しましょう。
- どんな服装がいい?
-
湖畔は風が強く、朝晩は冷え込みます。風を通しにくい防寒着と、歩きやすい靴が安心です。夕方まで滞在するなら防寒は多めに。
見頃時期と時間を押さえれば、赤い絶景は逃さない
能取湖のサンゴ草の色づきは気温で前後するため、旅程を決める前に公式の開花状況を確認するのが確実です。
日本一の群落が真紅に染まる景色は、地域の人々が守り育ててきた特別なものです。
- 能取湖のサンゴ草の見頃は例年9月中旬から下旬
- 無料駐車場約200台分あり、午前に満車になりやすい
晴れた日の午前は、青空と赤のコントラストがもっとも美しく映えます。風の強い湖畔の冷えに備え、周辺観光と組み合わせれば、オホーツクの秋を存分に楽しめます。
見頃の時期と時間帯を押さえて、燃えるような赤い絨毯に会いに出かけてください。

